「えっと…。篠原 心愛です。」
「佐々木 息吹ですっ!」
お互い緊張で声がひょっとなってる。
でもこれが新鮮でなんだか皆には
うけたみたいだった。
「じゃあ空いてる席は伊原の隣に篠原と………」
「へっ!?」
まさかっ…昨日の……伊原 瞬!?
同じクラスだったの!?
「清水の隣に佐々木。」
「はぁーい」
息吹が先生の声に反応してサッと
席についたのを見て、あたしも
そっと伊原 瞬の隣に座った。
「昨日はその……悪かった。ごめん。」
あたしは隣の席の伊原 瞬にこっそり
声をかけてみたんだけれど返事がない。
てか伊原瞬、こっちに見向きもしないし!
「何よ!!怒ってるの!?」
「別に…。」
なっ………なんなの?この重苦しい空気はっ!!
ほんと嫌な奴。他に言うこと無いわけ!?
「ムカつくぅ……。」
くそっ…可愛げ無い奴めー。


