料理のお手伝いをしていたあたし。


だけど、料理じゃなく、味覚にしか自信はない…


「うわっ…ナニコレ!!まずっ…。」


「食えね~よ!!こんなもん!!」


「これはひでーな…。」


男の子2人が、皆の作った料理を味見してる

けど見た目はいいのに味はダメみたいで………


そんな隣の2人のやり取りを

あたしは見ていられなかった。


彼の隣に地味に立ってみる。

そして――…。


「ちょっとその料理貸して!!」


「え…心愛ちゃん?」


あたしは2人から料理の入ったお皿を取った。


そして、あたしは

冷蔵庫からある物を取り出した!


「あたしがこれ一本で味を変えてみせる!!」


「おぉっ!!ソレは…!」


あたしが皆に見せつけたのは…


「ゴマドレッシングよ!!」


「マジか…。」


皆の期待に満ちた顔が

またどよんとした顔に戻った。


「もぅっ!!見ててよ!!」



―――ザバッ…!


「えぇぇ!!ドレッシングを豪快にかけた~っ!!」


「いいから食べてみて!!」


あたしは料理を2人の目の前に差し出した。


「そっ…それじゃあいただきます。」



―――パクっ!


「あれ…ウマイ!!」


「ゴマドレのナイスマッチ!
鶏肉のササミが…まさかの奇跡の味だ!!」