息吹と真凛ちゃんの手が私の視界から消えた。
そして、3人があたしの目の前にたってる…。
「心愛!こっちおいで!!このツンツンした奴らといたら君まですさむよ!!」
息吹と…
「心愛こっちよ!!女同士が一番安心でしょ!!」
真凛ちゃんと…
「駄目だ…心愛!こいつら今日、おかしいから俺の所来い!」
瞬……。
こんなのやだ…。
「皆、怖いからヤダ~っ!!」
あたしは走った。
そしてさっきまであたし達を囲んでいた
クラスの子達の後ろについた。
「何で心愛ちゃんをいじめるの!?」
皆が三人の方を見る。
「わ…わりぃ…。」
瞬は頭をかきながら謝り、
「私は悪くないわ!!」
と真凛ちゃんは両腕を組んでプイッとする。
そして、
「清水め…。」
と息吹は怒りをこらえてるように見えた。
こうして今日の試着が終わった。