―――ピラピラ…
「あっ!!」
鳥が持っていた紙を落とした。
あたしは思わずそれを拾って紙を見た。
そこに書かれていたのはチューリップの絵。
何だか暖かい気持ちになれるそんな絵だった。
きっと、無くなって困ってるはず!!
持ち主が見つかるまで私が預かっておこう。
そう思い、とりあえずその日は
大人しく転校生用の寮に移動して、
次の日が来るまで息吹と話をした。
―――そして次の日
あたしと息吹は学校へきた。
今日から学校だから昨日は下見みたいな感じ。
教室では静まり返る周りの反応と、
優しい笑顔の先生がわたし達を手招きした。
「では転校生を紹介する。篠原と佐々木だ。」
先生の声がかかり、思わずハッとする。


