「本気だよ?心愛は回りに気付いてないけど。」
「えっ…?」
「鈍感な心愛でいてくれた方が色々と
助かるから今はそれでいいんだけどね(笑)」
「そっ…そうなの………?」
「そうなの(笑)まぁ、そんなことよりも、
ほら、見せてよっ!心愛の最高の笑顔を!!」
息吹はニッコリ笑ってあたしの方を向いた。
「息吹…。」
「うん?」
「ありがとね、お陰で元気でたよ!!」
あたしは今できる最高の笑顔を息吹に向けた。
すると優しくあたしに笑い返してくれる息吹。
「心愛はそーじゃなきゃ!じゃ、行くよ!!」
息吹があたしの手を又引いていく。
「ええぇぇ…またぁ!!」
「談話室で皆が待ってるから!」
「はーいっ…」
あたしと息吹は手を繋いだまま
談話室まで走っていった。
あたしを引っ張ってくれる息吹をがあたしの
中で大きな存在になっていくのに気付かずに…
―――ガラッ…
談話室のドアを開けた。
「遅れてごめんっ!!」
皆がこっちを見た。
「いいよ!今から始めるとこだし。」
「そう?良かったぁ~っ!!」
あたしは一つ息をはいた。