「そっ…そーだな。大親友じゃない?ほらっ友情の証のマグカップもここにおいてあるし!!」


「ふざけて答えるな、俺は…」


「何を聞くかと思えば今更ね。あははっ……」


―――ドンッ!!


「ちゃんと聞け!!」


あたしはその大きな音にハッとした。

瞬があたしの上の壁を叩いたんだ。


ヤダ…怒ってる!?


「俺はその友達をやめたいんだ!!」


そんな…。

恋されてるって気付いてうっとおしくなった?


イヤだ…離れないで!絵の邪魔しない。

気持ち伝えたりしないからっ!!


「俺は心愛が好……。」


「それ以上言わないでっ!!」


お願いだから離れないで―――…


「これからも友達でいさせて…。」


―――パリンッ…


手が震えてマグカップを落としてしまった。


そんな事、気にせずあたしは離れたくないが

為に瞬から目が離せなかった。


「心愛は俺とずっと……友達がいいのか!?」


「うん……。」


「………そうか…。」