どうやらあたしにぶつかったのは
キィちゃんみたいで、紙を背負っていた。
「キィちゃん?何これ?」
あたしはキィちゃんから紙を引き抜いた。
『小屋に来てくれ…』
スケッチブックの切れ端に一言書いてあった。
これ…瞬から?
「何の用だろう…。」
あたしは小屋に向かって歩きだした。
あたし、何かしたのかな…。
少し歩いて考えたけどわか分かんないや。
そして、そんなもやもやした気持ちで
あたしは小屋にたどり着いた。
ガチャっと小屋のドアを開けて中に入った。
「瞬?いるの…?」
あたしは少し見渡すように中を確認した。
すると、瞬がそんなあたしに気づいてすぐに
近づいてきた。
「悪かったな。急に呼び出したりして。」
「何かあったの!?」
「………ちょっと気づいた事があってな…。」
「気づいたって…」
やだ…もしかして…!
「あの…さ、心愛は俺の事…どう思ってる?」
ドキッ…。
『好きって騒ぎ過ぎて迷惑かけちゃったから
瞬君も息吹君もよそよそしくなっちゃって…』
もしかして好きだって気付かれた!?