「じゃあ次、胸回りのサイズはからせてね。」
「ほい。」
あたしと瞬が話してるのが珍しいのか、
皆があたし達に注目している。
「瞬が真凛以外の女子と普通に喋ってる…。」
「あの子…確か1組の転校生だよな…。
けっこう可愛いし///何だよ、アイツ…」
他のクラスの子達の声も飛び交っていて
きき聞き取れたのはこれくらいだった。
そして、あたしがメジャーをしまって、
ほかの部位を測ろうとした時、
突然、ある男の子が私達の目の前にやって来た。
「なぁー瞬。その子友達?」
どうやら彼は瞬の友達らしい。
あたしはにっこり笑って、
「あたし、瞬と同じ寮生だよ!」
と答えた。
すると、彼もにっこり笑って
「へー!!なんて名前?」
と私の方を向いて尋ねてきた。
「篠原 心愛です。よろしくね。」
「よろしく。」
そうやって2人で挨拶を交わしていると、
「おいっ!!早くはかれよ!!」
と、瞬に体が引き寄せられて抱きしめられた。
「ちょっと!//」
あたしがサッと瞬から離れると、
彼はポカンとして、
「あれ、もしかして二人付き合ってたり…?」
と、あたしの方をじっと見つめてきた。
うっわ……!
今一番つかれたくないとこを!!
「ぜんっぜん違う。ただの友達だよ!!」
「えー…本当!?」