ーーーーーーーー息吹sideーーーーーーーー



「瞬の本音…そーゆー事か…」


清水は僕の方を向いて少しだけ頷いた。


「瞬のあんな顔初めて見た…」


清水は肩を狭くしてすごく悲しい顔をした。

僕はそんな彼女をそっと抱きしめて、

小さく笑った。


「大丈夫。心愛は瞬には渡さない。
瞬にも……。だから君も安心してて。」


「うん…。」


清水の曇った顔が晴れる日は来るのだろうか。


いや、僕がそうさせるんだ。


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