「私達じゃムリだからね…」


「えっ!?なんで!!」


「好きって騒ぎ過ぎて迷惑かけちゃったみたいで、息吹君もちょっと冷たいし…。」


「え…。」


「瞬君も急によそよそしくなっちゃったの。」


急に真凛ちゃんの言ってた言葉を思い出した。


『知らないで近づくと壁を
作られてショックを受けるわよ』


もしかして…。

真凛ちゃんが言ってたのは、この事!!


じゃあ、あたしも瞬が好きって

バレたら避けられちゃうのかな…!?


「じゃあ、交渉よろしくね!」


なんて言われても……イマイチ分かんないよ。

断られても知らないぞ。あたしは知らないぞ!!


「行こっか…キィちゃん!!」


「キィーッ。」


キィちゃんが突然、

鞄からバタバタと暴れだした。


「あっ!!かばんから出ちゃ駄目だって!!」


あたしは止めようとしたけどキィちゃんは

勢い良く鞄から飛び出した。


そして、そのまま……

ベシッとキィちゃんが誰かの顔に直撃した。


「痛っ…。」


そう言って、キィちゃんの足を掴んだのは……


「え…。瞬?」


ダルそうにキィちゃんを私の手のひらに

乗せた。


「なんで、学校に鳥連れて来てんだよ。」