教室でかばんの中を
こっそり確認してみると……。
「やっぱり……ついてきちゃったのね。」
私ははぁ…とため息をこぼして小鳥を見つめた。
そう言えば名前無いんだっけ。
それじゃあ…
「キィちゃんでいっか。」
「キィー?」
かっ…可愛い。
なになにその潤んだ瞳は!!!
くそ…可愛さでキィちゃんに負けた。
私はそんな事を思いながら鞄の中でにらめっこ
していると、委員長が少し不思議そうな
顔をして、こちらにやってきた。
「ねー、心愛ちゃん!!けやき祭の事何だけど…」
ヤバっ!!
あたしは思わずかばんを隠した。
「えっあっ…けやき祭って何?」
「けやき祭っていうのは年に1度、寮生だけのパーティーが開かれるんだけど、それをけやき祭って言うんだよ。」