「なっ…何よ…?いきなり…。」
「足……。」
瞬はそう言ってあたしの足を軽く上げる。
「なっ…なっ…!」
「包帯ほどけてる。
キレる前にもっと自分の事注意しろ」
瞬があたしの足に手を伸ばし、
包帯を綺麗に巻き直してくれた。
あぁ…あたしはやっぱバカだ。
又、怒らせちゃった……。
「ごめん……」
あたしはそう言って少ししゅんと顔を下げた。
瞬はそんなあたしを見て、
ムッとした顔をしてあたしの足を
こちょこちょっとこそばしてきた!!
「きゃーっ、ちょっ何!まって…ワハハっ…!」
「何だ。笑えるじゃん。」
「こんな事されたらだれだってねぇ……」
「笑った顔、もっと見せろよ!!」
「えっ…。」
ドキンッ…
胸が大きく高鳴った。何これ……。
ズルいよ……瞬はズルい!!
「やっ…やだ。離せーっ!!」
「ムリ!」
「ギャハハっ!!やっ…ギャハハっ!!」
やっぱりコイツは……最っ高にズルい奴だ!!