――キーンコーンカーンコーン



授業が全部終わった。

あたしと息吹は少し、寮を抜けた。


「ねぇっ!!息吹!!クレープ+*」


「分かってるよ!!心愛の好きな物、
幼馴染みとして知ってて当たり前でしょ?」


「だよねっ!!」


息吹がお店でクレープを買ってきてくれた。

あたしはそれを受け取って口に含んだ。


「あははっ、うまっ!!」


「ほんっと美味しい!」


息吹となら昔からの仲だしあたしの事

何でも分かってくれる。


あたしに息吹は欠かせない大切な存在だ。


「あっ!これ可愛い!
あたし、このストラップ買っていく!」


私はチューリップのストラップを手に取った。


「あっ!!じゃあ僕も同じの買う!」


息吹もあたしと同じストラップを手に取った。


「えっ!?いいの!?」