Four×loves


いった………ヤバ…足ひねった。


………でもあれが無いと瞬が困るんだ。

諦めちゃ駄目だ!!


あたしは又食堂に戻って来た。

そこには…


「あれ…瞬!何してるの…?」


ごそごそと何かを探る瞬。


「あぁ、お前か。絵描くのに使ってた
ペン無くしてさ…。どっかでみてねーか?」


「あ…えっと……。」


知ってるけど…言えない…。


「――いつものアレかな…。」


「いつもの?」


「前からよく物、盗まれるんだ。最近気が緩んで管理が甘かったかも…。仕方ないか……。」


仕方ないって……そんなっ!!


「諦めちゃうの…?」


「しょーがねーだろ。俺の不注意だし…。」


どうして…!!

大切な物じゃなかったの!!



「あたしも探すの手伝うよ?」


「いい。ねぇもんはねーよ。」


瞬はあたしにそっぽ向いてそう言った。

もぉっ!こうなったら…


「待ってて!あたし、取り返してくる!!」


あたしは止まってた足を動かした。

すると瞬は私の方を又向いた。


「取り返すって誰が持ってるか知ってんのか!しかもその足…何かされたんじゃ…!!」


あたしは瞬に腕を掴まれた。そして、

瞬は少しだけ悲しい顔をしてあたしを見た。



「もういいから!!あんなペン。
俺はもう気にしたりしないから……」


瞬はあたしに行くなと言わんばかりに

グッとしたを向いた。