「はぁ~疲れた。ご飯ご飯…。」


あたしは空いてる席を見つけて

そっと席に座った。


すると…


「あっ……。」


ばったり瞬と顔を合わせて

隣の席に座ってしまっていた。


『俺はお前のそーゆーとこ、キライ!!』


また、あの言葉が浮かび上がる。


何よ、私だって…好きで

あんたの所に行った訳じゃないんだから!!


あたしはキライなトマトを避けてながら

ご飯を食べた。


すると………


「おい……何トマト避けてんだよ!!」


ギクッ…。


あたしは思わず隣を見た。


な…何であたしに声をかけてくるのさ?

瞬さんよぉ……?



―――グイッ


「好きキライすんな!!」


急に真面目な顔をした瞬に

顔を引き寄せられた。


「ほら!!口開けろ!!」


トマトを持った瞬があたしに無理矢理

トマトを食べさせようとして、

あたしの口元にトマトを近づけてくる。


な……!瞬のやつ……

あたしの事キライだからってこんな事を……


「ほら…サッサと食えっ!」


そう言う瞬をあたしはキッと睨み付けた。


すると瞬はカァッとした顔をしてあたしの

顔を離してスッと後ろを歩いていった。


「いっ…イヤガラセなんて性格悪いよ!
って瞬っ……!!ちょっと聞いてんの?!」



瞬は私の声が聞こえてるくせに

知らん顔して歩いて行ってしまった。