「な…なんでもねー。
俺はこのペンが一番いいんだよ!!」
「そっか。あっ、そうだ。この絵返すよ。
小鳥がここから持ってきちゃったみたい。」
「またかよ。はぁ~。」
「きっとあの小鳥も瞬の絵、好きなんだよ。あたしも好きだから分かる。」
「………。」
あれ?黙っちゃった…。
何か変なこと言ったかな…?
「あのな、俺はお前のそーゆーとこ、キライ!!」
―――グサッ!!
うっ…。何か心に刺さった!!
「な…なんでよ!!」
ワケわかんない!!
あたしの前をスタスタと歩いていく瞬。
「待てー!!理由を言えー!」
なんで、寮生の人はこんな人ばっかなのよ!!
バカ……。
あたしは瞬の後を追いかけた。
―――パカッ
学校についてロッカーを開けた。
すると…
「おはよう。瞬に…篠原さん!?」
「あっ…真凛ちゃん!!」
うわ…ちょっと不機嫌そう…。