って……


「そんなことやってる暇なかった!!」


急がないとマジでヤバい!!


あたしはあの小屋へ向かって走りだした。


学校行く前に瞬にこの絵返しとこ。


私はこの間の小屋のドアをノックした。


―――コンコンッ…



ドアを叩くけど返事がないから

あたしが勝手に中に入っていくと…


「あっ!!やっぱりいた。瞬!」


「げっ…。又来たのかよ…。」


と、嫌そうな態度。

いい加減にその態度やめなさいっ!!


………とは言えず、


「絵、書いてたの?」


なんて言うあたし。


「そーだけど何?」


あっ……………


答えられない…ので話を反らす。


「あれ?そーゆーペンで書いてたんだ!!」


「俺、スケッチはシャーペンが書きやすいんだ。兄貴のおさがりだけど…。」


「お兄さんか…。」


「あぁ。でも何使っても兄貴にはかなわねー…」



「……えっ?」


何、瞬…?なんでそんな顔するの?


「いくら書いても上手くなんてなくて、やめる
つもりだったけど――…。」


「けど…?」