「きゃっ!!」



―――ズルッ!!


あたしはマンホールで足を滑らしてしまった。

そしてそのままあたしはスライディング

みたいにうつ伏せに転んだ。


……でも何でだろ……?

こけたのに痛くない…?


「大丈夫かよ…?」


あれっ……………こいつ!


「…伊原瞬!?」


あたしはどうやら伊原瞬に抱きつくような

体勢になって、上から覆い被さって

しまっているようだ。


もしかして、コイツ、あたしの事をかばったの?


「瞬でいい…。」


あたしはそっと瞬から離れた。