でも、あたしは振り返らずに

その場を立ち去った。


そして自分の寮に戻ろうと廊下を歩いた。


だけど途中で、ある女の子の声が

あたしの足を引き止めた。


「あなた、転校生の篠原心愛ちゃん?」


「えっ?」


振り返ると女子2人と男子2人が立っていた。


な…何で私を呼び止めたのかな…?


「じゃんけんに負けたら自販機に人数分ジュースを買いに行くっていうゲームをしてるの。
って訳でルールは言ったしあなたも参加ね。」


えっ……!マジで!?


「私は清水 真凛。あなたと同じ部屋
だからこれからよろしくたのむわね。」


うわ…綺麗な子!!

ストレートロングの髪と真っ黒な綺麗な髪。

伸びたまつげがパチパチと動いている。



「よっ…よろしく。」


私は断りきれずに結局、参加することになった。

皆はニコニコ笑いながら手を前に出した。


「それじゃ、行くよ!じゃんけん…ぽんっ!!」