「ってか、今何時?」


「今?今、6時だけど…」


「え!?6時!?」


家帰って、夕飯作んなきゃじゃん!!


「ごめんッ!!帰るッ」


グラッ。


立ち上がった瞬間、私は立ちくらみをしてしまった。


「楓香!?」


「だ、大丈夫…」


私がそう言うと、


「無理すんなって。俺が送ってやっから」


愁が呆れたように言ってくれた。


その笑った愁に、私は見とれちゃった。だって、愁があんなに優しそうに笑った事、あんま無くない?