久しぶりの教室―――

「よう帰ってきたか歩。」
陽気に魔王ディアボロスことヘクトルが近づいてくる。

僕は、
「ヘクトル・・・シャバの空気はやっぱりうまいもんだな」
「歩、なんか悪いもんでも食ったか?」
少しキザっぽくしたら本気で心配させられた。

「はい~ HR始めますよ~。」
担任のシフォンが入ってくる。

「今日は~ 皆さんに新しい仲間がはいりま~す」

モデルのようにスタイルもよく、背もスラッとした眼鏡をかけた女性が教室に入ってくる。

「フェリス・エリシアです。よろしくお願いします。」
ペコリと頭を下げる。

パチパチパチパチ

周りからスタイルよすぎ!とか美人!とか言う声が聞こえる。

「先生、もうひとつ皆さんに言いたいことが。」
「どうぞ~。」
フェリスは眼鏡を外して大きく息をすい、そして、

「私は!差義理歩の妻になるとここに誓う!」
とんでもないことを叫びだした。

「私は!差義理歩が!好きだーーーー!」

アリスもルビィもなっ・・なっと驚愕している様子だ。

当の本人の僕は口をあんぐり開けて固まっていた。

「だから、覚悟しておけ魔王サタン♪」
眼鏡をはずしたフェリスは僕にウインクしてくる。

・・・僕の学園生活はまだ始まったばかりだ。