病室に戻ると、
双方の両親が来ていて、
赤ちゃんと対面を果たした。


どちらの両親も大喜びで、
赤ちゃんの取り合いになって
私達の腕には全く抱けなかった。


「いいじゃないか?

どちらの両親にとっては、
初孫になるのだから。」



「そうですね。

そうだお願いをしていた
名前の件ですが?」


「ああ。

命の重たさを自分の手で
受け取り守らなければならないと
改めて感じ取った。


誰からも姫子みたいに
愛される子供に育って欲しいと
願いを込めて、
単純だけど愛子にしたい。
駄目かな?」



「いいえ素晴らしい名前です。

健さんの心がこもった
愛情溢れる名前ですね。」


私達は両親と愛子を他所に、
私達はキスをした。