冷淡な旦那様

私は目が覚めると、
健さんの腕枕で眠っていた。


昨日・・・
健さんの無防備な顔を
私は初めて見た。


「何だ?
俺の寝込みを襲うのか?」


「ええ??」


眠っていると思い込んでいた
私だが本当は先に
起きていたみたいだ。


健さんは起き上がると、
私をベッドの中に戻した。


「あの??」


「昨日の姫子は
本当に美しく・妖艶で、
俺を虜にさせる女だ。

離したくないし、
一生離さないからな。」


健さんは私の左手の薬指に
大きなダイヤがついた
指輪を嵌めてくれた。


「これって?」


「婚約指輪だ。

俺達法律上は夫婦だが、
指輪はまだだろう?

だから姫子と1つなったら
きちんと渡したかった。

俺と結婚して下さい。」



ベッドの中で、
お互い裸の状態で、
全くムードも無いのに
何故か心に染み渡った。


「はい。」


私は健さんからの
生まれて初めてプロポーズに
私は受け入れて、
また愛し合った。