冷淡な旦那様

「私は幾ら傷ついても
構いません。

しかし愛する人を
傷つけるのが一番いけないと
私は教えて貰いました。」


「綺麗事言わないで!!!!」


「綺麗事でも構いません。

貴方も本気で健さんを
愛しているのであれば、
傷つける事は
絶対にしないで下さい。」


私は頭を下げると、
直ぐに来た救急車に運ばれて、
健さんも一緒に着いて来た。


病院で診察を終えた私を
健さんは外で待っていて、
私が出てくると聞いて来た。


「大丈夫です。
大した傷ではありませんし、
傷も残らないだろうと言われました。」


「そっか。」


安堵した健さんは、
私をタクシーに乗せて、
婚約パーティーが行なわれた
ホテルに戻ったのだ。