冷淡な旦那様

健さんは私に近づき、
私を力強く抱き締めた。


「愛している、
お前を誰よりも深く。」


健さんは私の顎を持ち、
深いキスをした。


舌が絡み合う
初めて経験するキスに、
私は健さんにしがみ付くと、
健さんはよりいっそう深い
キスを私に求めてきた。


息が苦しく、
私はポコポコと健さんの
背中を叩くとやっと離れた。


「こんなに愛している
女がいるんだから、
誰が抱くんだ?

俺は姫子と結婚してから
嫌、姫子と出会ってから、
誰とも抱いてはいない。」


健さんは私を優しく
抱き締めてくれた。