俺がどんな態度でも、
冷たい言葉をしても、
冷たい目をしても、
姫子はいつも同じ態度でいる。


そして涙を流しても、
決して俺には見せない、
真の強さを感じ、
抱き締めたくなる気持ちを
俺は何故か抑える。


「俺と結婚をしてから、
姫子は笑わなくなって、
笑顔さえくれない。

どうしたら良いのかわからない
俺はいつも嫌な態度しか、
出せなくなってしまった。

別れたほうが
姫子の為と思う時が何度もあるが、
手放したくないんだ・・・。」


「お前の本当の気持ちを
姫子さんに言いなさい。

お前はわしに似てしまい、
不器用な性格で、
どうしたら解らないんだろう?」


「ああ。」


俺は姫子に会って
きちんと謝ろうと思った矢先、
突然の悲劇が襲った。