「騒々しい。。。

花子と健の声が、
外に丸聞こえになっているぞ?」


「いいのです!!!

健の行き過ぎたやり方に、
私は腹が立って仕方ないの!!」


母親はプンプンと怒っているが、
父親は何だか呆れた顔をした。


「健・・・。

お前の片腕の山内に聞いたが、
ちょっとやり過ぎだ。

最初は何処の馬の骨も解らない
女と結婚をすると聞いた時、
ハッキリ言って反対だった。

確かにあの企業と娘と、
一層結婚した方がお前の為に
なると思った位だ。

山内がビックリする位に、
お前の女遊びが無くなったのは、
何故だ?」


「姫子が好きだからです。

どんな女も俺の外見しか見ない、
御曹司・金持ち・ルックスなど
俺の内面なんて誰も見なかった。

姫子なら俺の内面を
見てくれると直感で感じ、
助けたかった・・・

あんな奴らのせいで・・・。」


俺はいつの間にか、
目から涙が流れていた。