本当だったら、
私は高校に通っているけど、
彼が私の高校進学を取り消した。


「お前俺と結婚するのに、
高校に行くつもりだったのか?」


「はい・・・。」



中学校の卒業式が終ると、
彼が私を学校まで迎えに来て、
このマンションに連れて来られた。



「お前の実家の借金を
俺が肩代わりにしたから、
これからは俺の言う通りに
従って貰うから!!!」


「そんな・・・。」


「じゃあ。

借金と借金取りの事は、
どうするんだ?

また前に見たいに
借金取りがやって来て、
幼い兄妹は泣き叫ぶだろう?」


「はい・・」


彼の脅しとも取れる態度に、
母が心配した通りになったが、
幼い兄妹をこれ以上、
怖い目に遭わせたくない気持ちが、
彼の言葉に頷くしか道は無かった。