先生の家庭教師を受け続けた春休みがようやく終わった・・。

うれしいような・・・残念なような・・。


勉強とはいえ春休み中ずっと毎日先生に会うことができたわけだし・・。

しかも2人きり・・。

・・とはいえ、あの誕生日の日以外はホントに勉強しかしてなかった・・。


その誕生日はというと・・私ってばいつの間にか先生の腕に抱かれながら眠ってしまってたみたいで・・くぅーーーもったいないし!

でも目覚めた時・・私まだ先生の腕の中にいてたんだ・・。

私が眠ってしまってた間先生はずっと私のことを抱きしめてくれていた。

目覚めた時先生は片手でなにやら難しい本を読んでいたんだけど、邪魔したら悪いなと思って・・てゆうかまだこの甘い時間に酔っていたかった私は再度目をつむった。

そんな私の様子に気付いて先生は少し微笑んでいた。

どうやら狸寝入りはバレていたみたいで、頭をなでなでってしてくれていた。

私ってばまたそんなラブラブ空気にドキドキしちゃってまた頭の中がグルグルグルグルしてきちゃってさ・・。


でも結局少しイジワルな先生はそんな私のあたふたした様子をおもしろがっていつの間にかいつもの先生に戻ってたんだよね・・。

ま、いつも見慣れてる分そっちのほうが先生らしいっちゃーらしいけど・・たまにはやっぱアマアマなラブい感じの先生もいいかなー・・なんて・・あの日ちょっと思っちゃった。

ホント、先生と生徒って感じじゃなかった1日だったなー・・。

まさしく恋人同士のまったりした休日だったよ・・。





そして迎えた新年度なわけなんだけど・・。


「あすかーー」

「沙都ー」

私たちはついに3年生になった。

「クラス替えみたー?」

そう、新年度ってことはクラスもかわるってことだよね・・。

「まだなんだー、沙都もまだなら一緒にいこーよー」

「そだねー」