着いたのは屋上だった。
屋上と言えば........
衝撃の告白ですか?!
一体なんだろう。
「あのね、奏、あたし...」
ルナは一回ためて大きく息を吸った。
「今から、チョコに告白しようかと思って.....。」
えっ。
瞬間、私の頭の中は真っ白になった。
少し強い風が吹く。
自分は何を聞いたのだろう。
自分は何を見たのだろう。
自分が何をしたのかが分からなくなる。
頭が混乱してくる。
「見守ってくれるよね??」
ルナは小さく言った。
「うん。」
ルナは心友。
協力するって言ったし。
「じゃぁ、着いてきて。」
ルナが向かったのは当然自分、そして小春の教室。
「チョコー、ちょっと来てくれる?」
「うんっ!」
ルナが小春を連れて来たのは定番の体育館の裏。
「あのさ.........」
肝心の告白のところが聞こえない。
小春はコクンと頷いている。
OKしたんだ。
...だ。
ヤダ。
嫌だよ。
小春の彼女がルナなんてっ!
陰に隠れていた私は走って小春とルナのことに行った。
「私っ、実はっ.....」
言おうとした時、ルナは私の口に人差し指をあてた。
「わかってるよ、ってかあたし....」
ルナは目を閉じた。。
「チョコの事なんて好きじゃないしっ!」
ルナは閉じた目を開けてウインクした。
「そうだよっ!」
えっ。
どういうこと?
「だーかーらー、アンタを騙してたの。」
だ、騙されてたぁ?!
私がっ?!
「で?何よ、続き言いなさいよ!」
そうだった。
で、でも言えないよっ!
「小春、お前何かっ....」
「好きじゃないんだからねっ!」
フンっとそっぽを向いた。
「そっか、まぁいつものことだし、じゃ戻るね。」
小春は校舎へと戻って行った。