翌日。
「おはよ~!ルナっ!待った?」
と、言いながら私は靴をはく。
作戦を実行するため、ルナには家に迎えに来てもらった。
「ううん、全然待ってないよ。さ、行こ!」
ガチャ
家を出て、さっそく作戦実行。
「じゃ、先行くね。」
私はバイバイと手を振りながら走って行く。
朝の時間、小春とルナを2人きりにしてあげる作戦。
いつも私がいるから3人になっちゃうんだけど、今日はちがう。
私が先に行くことで、2人きりになる。
いっぱい話して2人の距離を縮める。
私は走って学校に行った。
もう息切れ。
「よぉ、ツンデレ。今日は1人か?」
男子が話しかけてきた。
「1人で悪い?」
そう言って私は歩きだす。
涼しい風が頬をなでる。
それと同時にザァァ時が揺れる音が聞こえる。
靴箱を開ける。
履き替えて教室に向かう。
ガラッ
教室のドアを開ける音が響き渡る。
「よぉ、ツンデレ。」
いつもの挨拶。
もちろん無視。
そして自分の席へ向かう。
支度を済ませ、ルナの教室に向かう。
「ルナいる~?」
ヒョコっと顔だけのぞかせる。
「あ、奏っ!ちょうど話したいことあったんだ~!」
ルナは私を手招きした。