無差別に殺すなんて……。 人間は、どうかしている……。 ズキンと、背中が痛んだ。 私はあわててそんな考えを頭から払いのけた。 「じゃぁ、私はかなり運が良かったってこと?」 フウもサクラもラカも笑って言った。 「そーゆーことだよ!ルウ、本当にラッキーだったね!」 「姫様は、幸運の持ち主ですよ」 「もしかしたら、今回の成果で婚約も破棄にできるかもしれませんね」 私は、最後のサクラの言葉に反応した。