「おっしゃ!クラブ申請終わり~!やっぱ生徒会役員が友達にいると助かるわ~!」

「まあね!」

「たまには役に立つんだな」

「アンタねぇ!一言多いって言ったでしょ!?」

「ああ、ハイハイ」

あかねがガナリ声を上げると、秋葉は適当に受け流して耳を塞いでそっぽ向いた。

その姿を見た要は珍しそうにまじまじと秋葉を見てこう言った。

「あら、珍しい。痴話ゲンカしないの?」

『誰が痴話ゲンカだ!?』

二人に一斉に怒鳴られた要は「おお怖っ!」と視線を外した。

「それにしても、明日には第二資料室が【怪事件捜査倶楽部】になるのねぇ!楽しみ!」

「あの教室ならあんまり使ってないから片付けるの楽よね。でも要、捜査倶楽部って器具なにいるの?」

「それはあたしにまかせて!ちゃんと一緒に申請してきたし!」

「そう」

「明日には全部そろってるはずよ」

(本当はこんなに早く申請完了したり器具がそろったりしないんだけど、やっぱりあかね引っ張って成功ね!生徒会権力恐るべし!ってね)

心の声を口に出しそうになりながらも、ニヤリと要は微笑んだ。