そこまで言うと、下唇を軽くかんで口元に手を当ててキョロキョロと目線を動かした。

どうやら迷っているようだと確信した要は

「由希!由希が怖がりなのは知ってるけど、謎を解明したくない?ねっ?」

由希の顔を覗き込みながら言う要に、あかねの声がとんできた。

「やめなさいよ!無理強いは!」

「じゃ、あかね達も入ってよ」

「だから私達は-―」

「あたし達4人でクラブつくらなきゃ意味ないのよ!」

意気込んで言う要は、どこか切迫しているようにも見えた。その切実な表情を見て、秋葉とはため息をついた。

そしておれる。

「……わかったよ。まあ、確かに楽しそうだしな」

秋葉の答えを聞いて、あかねは少し戸惑い迷うと「あ~もう!!」と吐き出した。

「しょーがないわねぇ~!!付き合ってあげるわよ!!……息抜きになるかもしれないし……」

「よっしゃああ!!……由希は?由希も当然入るでしょ?」

「……うん、わたしも、入る」

「4人じゃなきゃダメって言われちゃね」

「まあ、悪い気はしねえよな」

少し照れ気味に言うあかねと秋葉の後ろで、ニヤリとほくそえむ要がいた事は、少しの間隠しておこう。