「不機嫌な勝ちゃんかわい…わわっ危ないなぁ。」 男に“可愛い”は禁句。 特に勝平はその言葉を嫌った。 ……どうしてなのかは知らないけど。 「チッ。」 避けられたプラスドライバーは床へ転がった。 「そんなに睨まれたらゾクゾクしちゃうよー。」 「……。」 「うるさい。あんたらは黙ってろ。」 コントのような会話に、間髪入れずに突っ込みをいれる智貴。 勝平は助かった、というように安堵の息を吐いた。