座った瞬間一瞬視界がぼやけて見えた。 と、同時に何かが聞こえた気がした。 「……。」 「ドウシタノ?」 「……。」 「直哉?」 なんだろう…音が…遠く…なって行く――。 アイスの冷たい温度だけが分かる。 太陽が雲に隠れたのか、僕の顔に影がかかった。