陸人…?え、もしかして空桜-SAKRA-のちょっと天然のあの人!?
「…もしかして空桜に居る人?」
「え?何でわかっ…違っえっと…こっち来て。」
チョイチョイと手招きされ、仕方ないがついていった。
横の方では智貴が他人のふりをして完全に人の目を引いていたため、誰も僕らに気づいてないみたい。
「えっと…ごめんな~、家がパン屋なん黙っといてくれへん?というか、凄いな、誰もこんな髪型やで気づかんのに。」
「そうなのかな?僕はその髪型カッコイイと思うけど。」
その髪型というのは、チョンマゲ。僕はあんまり似合わないけど。



