said 沖田 夜の巡察が終わって。 縁側に座っていた。 最近、何かが突っかかる。 そんなことを、屯所を明るく照らす月をぼんやり見ながら考えていた時。 ふと、あの子の顔が頭をよぎったと同時に。 僕を呼ぶ声が聞こえた。 その声は、僕が望んだ人では無かった……。 嘘っぽい涙を流しながら紗枝ちゃんは話だす。 初めは、無関心だったが彼女の名前が出てきた。 「それで、私。抵抗したんですけどぉ…。怖くて………」