隆やんに外に連れ出された俺は、ため息をついて壁に寄りかかった。 「お前さ、もうちょっとポーカーフェイスにできないのかよ」 「俺、正直だからさ~……」 「音羽にもそれぐらい正直にできればいいのにな」 「……うるさいです」 休み時間とだけあって、騒がしい廊下。 周りはペチャクチャお喋りしたり、ギャーギャー騒いでいる。 「もう一年半ぐらい前だっけ? ……お前らが別れたの」 「あぁ……」 そっか……。 もう一年半も前か……。