涙が……止まらない。

ボロボロ溢れてくる……。


「好きっ………」


相手に届くことのないと分かってる恋は……どうしてこんなにも苦しいんだろう……。


結城先輩が……好き。


きっとこれは……誰にも言っちゃいけない。

私の心の奥で……留めておかなきゃいけない。


音ちゃんにはもちろん……アサちゃんにも言ってはいけない。

私は……今の関係を続けたいから……。


分かってる……全部分かってる……。

なのに……涙が止まらない。


私は誰もいない保健室で……一人……止めようとしても止まらない涙を……流し続けていた。


叶わないと分かってる恋……。


それは……今まで味わったことがない程……苦しくて……切なくて……悲しいものでした。