よく分からない……この気持ち。 ただ……結城先輩といるときにだけ感じるこの気持ち。 「あ、音羽。おかえり」 「湊先輩!」 「ん?」 戻ってきた音ちゃんは突然大声で結城先輩のことを呼んだ。 「どうした?」 「お願いがあるんですけど……」 「何だ?」 すると、音ちゃんは大きな声でとんでもないことを言った。 「付き合ってください!!」 …………………。 …………………。 「………え?」 体育館中が一瞬にして静まり返った……。