恋愛、友情。ときどき涙。



「……別にサボらなくたってメールぐらいするよ」

「え……?」


俺の言葉に沢木が驚いたように顔を上げた。


「つーか……もうメールじゃなくて直接話せばいいじゃん」

「え……えっ……?」


……何で、俺こんなにドキドキしてんの?

普通に話してるだけなのに……。

ヤバい……俺、おかしい……。


「でも……あんまり会う機会ないし……」

「そんなの、作ればいいじゃん」

「杉山君……忙しいんじゃ……」

「部活があるぐらいだから。
夏休みとか……部活以外何にもねぇし」


何でこんなに必死になってんの?

俺……気付かないうちに沢木に惹かれてんの?

分かんねぇ……頭パンクしそうだ……。


「……俺は話したいよ、沢木と」


ふと沢木を見ると、顔を真っ赤にしてテンパっていた。


「そ、そんな……え、えっと……あの……」


可愛い

素直にそう思ってしまった俺は……沢木に完璧に惹かれている。