「……あ、音羽屋上に置いてきちゃった」
……ま、いっか。
アイツもサボりに来てたみたいだし……。
「杉山君……最近よくサボってるよね」
「あぁ……考えたいことがいろいろあったから」
「大丈夫なの……?」
心配そうに沢木が俺の方を見る。
俺はフッと小さく笑って口を開いた。
「もう全部解決した。
明日からはちゃんと授業出ないとなー。
小倉と陽太がうるさいから」
「……じゃあ、もうメールは終わりだね」
……そういえば、俺がメールするときってサボったときだけだったよな。
どうしようもなく寂しくなって、沢木にメールしたくなって……。
沢木の顔を見ると……少し寂しそうだった。
……そんな顔されると、いろいろ勘違いすんじゃん。
俺とメールしてんの楽しいのかなって……
楽しみにしてくれてるのかなって……

