「本当は……杉山君と話したかったから。 だから……授業抜け出したの」 「え…………」 思ってもみなかった言葉に固まる俺……。 俺と話したかった……? マジで? 嬉しさで胸がいっぱいになる。 「……分からないの」 「え?」 「今……自分の気持ちが分からなくて……」 「……俺も、よく分かってない」 俺は息を吐きながら校舎の壁に寄りかかった。 マジで俺達って似てる……。