「っ……綾乃!!」


ガバッと私に抱きついた音ちゃん。

涙でぐちゃぐちゃの顔に浮かぶ笑顔。


「……お誕生日おめでとう、音ちゃん」

「っ……大好き!綾乃!」


プレゼントは今度でいい?

音ちゃんの大好きなケーキを作るから。

大好きな音ちゃんの大好きな大きなケーキ。

楽しみにしててね。


私……本当に幸せだよ。

こんなに大切な友達に出会えて。


恋は上手くいかなかったけど、自分なりにちゃんと終わらせることができた。

いっぱい泣いたけど……それもとても意味があるものだった。


「……亜沙美ともちゃんと話さなきゃ」

「え?」

「何となく話しづらくて……ちょっと避けてたの」

「……今から行こっか、アサちゃんのところ」

「……うん!」


やっぱり音ちゃんには笑顔が一番似合う。

私は音ちゃんの笑顔が大好きです!