恋愛、友情。ときどき涙。



「沢木も屋上に行くとこ?」

「は、はい……」


緊張して上手く喋れないっ……。

どうしよう……。


「一緒に行くか」

「え、で、でも……」


屋上には杉山君が……。


「ていうか、沢木がサボるなんて意外かも」

「私だって……サボりたくなるときはあります……」

「そっか。
ま、俺も一人になりたくてサボったんだけどな」

「何かあったんですか……?」


私がそう聞くと、結城先輩は苦笑いした。


「ちょっとした考え事……みたいな?」

「音ちゃんのこと……ですか?」

「え?」


はっ……!

わ、私、何言って……!!