恋愛、友情。ときどき涙。

音羽side


あたしは先輩から見えない位置で壁に寄りかかっていた。


何でこんなことをしてるかというと……


「ねぇ、結城君……」


先輩の他に……女の先輩がいたから。


誰……?


盗み聞きをしてはいけないと思いながらも、あたしはその場から動くことができなかった。


「……だから、もう無理なんだって」


湊先輩……?


「俺、相川とはもう付き合えない」


え………?

聞こえてくる言葉に混乱するあたしの頭。


「……初めから分かってたよ。
結城君はあたしのこと好きじゃないって」

「…………………」

「結城君はあたしに気を遣ってるって……好きでもないのに付き合ったりして罪悪感を感じてるって……全部分かってた」

「相川…………」


……付き合ってた?

この人と……湊先輩が?