「……ごめんなさい」
私は起き上がって、私より小さなシアンの身体を抱き締めた。温かくて、安心する。
シアンはため息を吐いて、私の背中をさすってくれた。抱き締めたのは、半分以上私のため。
「うぅっ……。
ぅわあぁぁぁぁんっ!!」
何で私はこんなに無力なの?誰1人助けられないで、私ばっかり助けられて。何て情けないの。何て無様なの。
守られてるだけじゃ駄目。私だって守りたい。なのに守れない。
強くなりたいっ……!
「リオン……」
パティアちゃんの声が私を呼んだ。え、いるのっ?扉の開く音がして、とてとてとパティアちゃんが駆け寄ってくる。
良かった、無事だった。
「有り難う」
パティアちゃんはそう言って、私の上着を差し出した。
「約束、リオン守った。私はそれだけで嬉しい」
「パティアちゃん……」
また視界が滲んでいく。駄目駄目、笑顔!!
「有り難うっ……」
私は上着を受け取った。仄かにパティアちゃんの香りがする。いい香り。


