「ん……」
目が開いた。眩しい光が、まだ慣れてない瞳に降り注ぐ。その光を遮るようにシアンの顔が覗き込んできた。
……何か怒ってる……?
「シアン……。皆、は?国は?」
「もう全て終わりました。詳しい経過は後で説明します。少しいいですか、お嬢様」
「ぅん……」
「無茶をなさらないで下さいっ!どれだけ心配したと思ってるんですか!?僕やティスがもう一歩でも遅かったら、お嬢様は死んでいたんですよ!!」
案の定、怒られた。
「だ、だって……」
「だってじゃありません!!僕のいない所で無茶をしないで下さいっ……」
シアンの顔が苦しそうに、哀しそうに歪んだ。またやってしまった。この顔を見るのは何度目だろう。
シアンのこの顔を見る度に、私はとても哀しくなる。


