私達は用意された部屋へ案内された。床は赤いカーペットが敷かれていて、金色の複雑な刺繍が施されている。




ベッドはちゃんと3つあって、真っ白で気持ち良さそう。時計は私よりも背の高い振り子時計。窓はピッカピカで見通しよすぎ。




私はベッドにダイブした。あ、思ったより全然ふかふかだ。気持ち良い♪ぐっすり眠れそう。




「寝ないで下さい。まだやるべきことがあるでしょう」




シアンの小言が子守唄に聞こえる。




「くすっ、お嬢様ったら、そんな可愛い顔して眠ったら、今すぐ襲っちゃいますよ?」




「こらこらティス、主人を襲うんじゃないの。物騒な。まだ死にたくないんだから」




「お嬢様、意味ちゃいまっせ」




本当に眠いんだって。馬車の中寝心地悪くてよく眠れなかったし。寝てもいいかな。いいよね。おやすみなさ「寝んなっつってんでしょ!」




「あいたぁっ!!」